文章を書くうえで大切なことの1つに、
「読み手にいかにイメージを思い浮かべてもらえるかどうか」
ということがあります。
イメージが湧かないと、
書いていることを理解してもらえません。
また、
イメージできない、理解できないものには
心が動きません。
心が動かないものに、
なにかしらの「行動」をとることはありません。
ということで、
「イメージ」が湧く文章を書けるかどうかが
とても重要です。
では、
そのためには、どうすればいいのか?
もっとも単純な方法は、
とにかく「リアル」に書くことです。
今日は
リアルに書くポイントを1つご紹介しますね。
まずこちらの文章を読んでみてください。
太郎は上司に怒られ、腹が立った。
自分が情けなくなった。
なんて俺ってダメな人間なんだろう。。。
自分が嫌で嫌でたまらなくなった。
こんな屈辱を味わったのは、
生まれて初めてだった。
太郎が腹を立てて、
自分を責めていることがわかりますよね。
ただ、太郎の感情は
なんとなくわかりますが、
鮮明な情景は思い浮かぶでしょうか??
では、
ここでもう1つの文章を
読んでみてください。
太郎は汐留の高層ビルにある
大手の通信会社に勤務している。
ある日、
デスクで会議の資料を作成している
太郎の内線が鳴った。
上司である氷室からだった。
至急来てくれということで
急ぎ、氷室のいる会議室へと向かう。
太郎が会議室に入るや否や、
氷室の罵倒がとんできた。
太郎は、叱責を浴びながらも、
表情を変えなかった。
無言のままうついていた。
顔をトマトのように真っ赤にした氷室は、
言いたいだけ言い放つと、
太郎の言い分も聴かず会議室のドアを、
感情にまかせるようにして「ドン!!」と閉め
その場をあとにした。
太郎は、身じろぎひとつせず、
その場に立ち尽くしていた。
太郎のほおに1しずくの涙が伝う。
握られたこぶしはかすかに震えていた。
いかがでしょうか??
今度は、情景が思い浮かんだと思います。
ですが、
太郎の感情は、どこまでつかめたでしょうか??
想像はできますが、
どんな気持ちでいるかまではわからないと思います。
感情の表現が入っていないからですね。
前者の文章は、「感情描写」です。
後者の文章は、「情景描写」です。
文章というのは、
この「感情描写」「情景描写」のどちらが欠けても
リアルではなくなってしまいます。
では、
前者と後者の2つの文章を組み合わせてみますね。
太郎は汐留の高層ビルにある
大手の通信会社に勤務している。
ある日、
デスクで会議の資料を作成している
太郎の内線が鳴った。
上司である氷室からだった。
至急来てくれということで
急ぎ、氷室のいる会議室へと向かう。
太郎が会議室に入るや否や、
氷室の罵倒がとんできた。
上司のそのあまりにも理不尽な言い方に、
太郎は、無性に腹が立った。
しかし、叱責を浴びながらも、
表情を変えなかった。
無言のままうついていた。
顔をトマトのように真っ赤にした氷室は、
言いたいだけ言い放つと、
太郎の言い分も聴かず会議室のドアを、
感情にまかせるようにして「ドン!!」と閉め
その場をあとにした。
太郎は、自分が情けなくなった。
身じろぎひとつせず、
その場に立ち尽くしていた。
なんて俺ってダメな人間なんだろう。。。
太郎のほおに1しずくの涙が伝う。
自分が嫌で嫌でたまらなくなった。
握られたこぶしはかすかに震えていた。
こんな屈辱を味わったのは、
生まれて初めてだった。
いかがでしょうか?
「感情描写」と「情景描写」が組合わさることで
「リアル」なイメージが湧いてきたと思います。
名文を書けなくても、
この2つの描写をバランスよく入れていけば、
誰でも、リアルな文章を書くことができるようになります。
ブログでも、メルマガでも、
セールスレターでも当てはまることなので、
ぜひ取り入れてみてくださいね^^